<8/6定員満了> 2024年10-11月、札幌でサイクリングガイド基礎検定講習会を開催。

「JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会 (※以下、本講習)」とは、サイクルツーリズムの牽引役となる「JCGA公認サイクリングガイド」認定を目指す、上級サイクリストおよびサイクリング関連事業者を対象とした実践的な講習会です。

本講習では、安全走行に不可欠な交通法規、スポーツサイクリング領域での引率走行技術、お客様への重要事項説明、走行前の自転車点検、再パンクを回避できるタイヤチューブ交換法など、サイクリングガイドの現場で要求される基本的な要素をひと通り習得いただけます。

その課程は3-STEP。参加手続き完了後、まずはJCGA独自の教本(約150ページ)とオンライン解説動画で知識と技術を可能な限り自主学習いただきます。この自主学習期間のために参加申し込みの締切を早めに設定しています。その上で臨んでいただく合同講習の第1会期(2日間)では、座学と実技を通じて受講者各自の技術と知識の理解度および習得度を確認し、ツアー引率実務レベルに達するための課題をそれぞれ設定します。その後、3週間〜2ヶ月ほどの自主練習期間を挟み、あらためて合同講習の第2会期(2日間)でそれぞれの達成度を確認するという流れになります。

自主学習と4日間の講習を完遂された受講者は、それぞれの達成度に応じて「JCGA登録サイクリングガイドアシスタント(賛助会員または一般会員)」または「JCGA公認サイクリングガイドベーシック(一般会員)」としてJCGA公式WEBサイトに公示されます。

多忙な社会人が取り組むには負荷が大きいカリキュラムとなりますが、広範なサイクリングガイド技術と知識を理解いただき、サイクリングツアー現場で要求される最低限の対応力を体得いただくためには、やはり相応の時間が不可欠です。それでも、自主学習の導入で合同講習会場での座学講習時間をミニマムに抑え、集団引率の実走講習に最大限の時間を振り分けることで、学習効率と達成度を向上。協会発足当初には延べ60-80時間を要した講習日程を大幅に圧縮することで、受講コストを大幅に軽減し、参加のハードルを引き下げています。

また、合同講習の会場となる札幌郊外は、多様な地形と道路環境を有し、平日・休日ともにクルマも歩行者も多いため、引率走行の難易度では東名阪の市街地に引けをとらないレベルです。この地で技術を追求いただくことで、国内はもちろん海外でも通用する高い引率技術とサイクリングガイドとしての理念をより深く習得いただけます。


■北海道特有の深いグレーチングは本州や海外のサイクリストにはまさに落とし穴。注意喚起は必須です。

世界情勢の変化につれてインバウンド・サイクルツーリズムへの期待がいや増しており、むしろ今こそ日本のスポーツサイクルシーンを底上げする好機とも考えられます。本講習はサイクリングガイドとして活動されたい方のみならず、ショップライドやクラブライドを主宰する自転車業界人や上級サイクリストにとりましても、安全引率のクオリティ向上という意味で有益となるはずです。諸事情が折り合いましたら、是非ご参加ください。

■「JCGAサイクリングガイド基礎検定講習会 (2024FW) 札幌」実施概要

(1) 開催日程と申込〆切:10/16(水)-17(木)、11/13(水)-14(木) ※申込〆切= 9/17(火)13:00
>>※受付終了(8/6付)

(2) 講習会場:北海道札幌市内 ※詳細は参加確定者に開示。

(3) 主催:一般社団法人日本サイクリングガイド協会(JCGA)

(4) 運営協力:株式会社サイクリングフロンティア

(5) 受講費用:総額77,000円 << 121,000円
<内訳>
・講習受講料(事前学習+リアル講習4日分):¥88,000 ※検定受験者も追加不要
>>道内イベント開催事業者による特別協賛により¥44,000(適用条件に適う道内在住者のみ)
・教材費:¥ 5,500 ※「JCGAガイド養成テキスト」を事前に自宅等に郵送
・JCGA年会費:¥ 5,500(2025年3月31日まで。以降は1年毎に更新要)
・JCGA一般会員入会金:¥22,000 ※JCGA基礎検定受験希望者
※既会員の受講については年会費や教材費などが不要となる場合があります。

(6) 受講定員:5〜10名 ※申込み先着順ではなく、受講要件を充す申込者を優先。

(7) 申込方法:
規定の書式「JCGA入会/講習受講申込書:札幌FW24」を以下よりダウンロードいただき、必要事項をご記入の上で以下のJCGA講習受付アドレス宛にメール添付でお申し込みください。
>>※受付終了(8/6付)

・申込メール送信先のアドレス= jcga-school(AT)cycling-guide.or.jp ※(AT)を@に打ち替え。

・申込メールに記載いただく共通タイトル:
「基礎講習2024札幌(FW)・〇〇〇〇(※氏名)」としてください。

※申込書は「EXCEL」書式です。全3シートのうち、「1,申込JCGA」 と 「2,事前確認承諾書」についてご記入いただきメールでお送りください。
※手書き用にPDFをご希望の方はメールでご請求ください。
※申込メールの体裁および申込書の記載内容をJCGA内で確認・検討した上で、入会/受講の可否をメールで返信いたします。

(8) 参加手続き:催行が確定次第、受講要件を確認できた申込者から順次、費用入金等の諸手続きを連絡します。

(9) 講習会の流れ

・事前の自主学習:
受講手続き完了後、まずは自主学習のためにテキストとオンライン動画アドレスを提供します。第1会期までにテキスト全ページとオンライン動画すべてについて学習いただき、「ブリーフィング」や「ハンドサイン」、「走行前点検」、「チューブ交換」などの実技については、動画を視聴いただきながら実際に練習を複数回おこなっていただく必要があります。

※これらの内容をひと通りご理解いただいていることを前提として、リアル講習を実技主体としています。ご自身の投資効果を高めるためにも自主学習にできる限りの時間を割いてください。なお、自主学習中に生じた疑問点については、メール、またはリアル講習の場でご確認ください。


<参考動画:オンライン自主学習用> 「タイヤとチューブをリムから外す〜パンクの原因を確認する」

・リアル講習の第1会期(2日間):
交通法規、走行技術、公道での引率技術、自転車メンテナンスなど、ガイド業務に必要な基礎技術をひと通り確認いただき、受講者が自らの技術レベルを講師や他の受講者と共に客観視いただくことで、第2会期までの自主練習期間に解決すべき課題を設定します。


■動画では判りづらい詳細な手法について完全に理解できるまで講師が徹底的に解説します。

・第2会期までの自主練習期間:
第1会期で得た課題に応じて、時間が許す限り自主練習いただきます。特に「自己流のクセ」に課題がある受講者は、この期間の修正が大きなポイントとなります。


■駐車車両を避ける際の後方確認、ハンドサインのタイミング、状況に応じた走行位置を体得。


■急坂では、車間距離、速度、左右位置など、指示のミスや不足がリスクに直結します。

・リアル講習の第2会期(2日間)の初日:
公道引率、ブリーフィング、チューブ交換の実技に絞って実施。課題の達成度を講師および他の受講者と相互確認することで、サイクリングガイドに必要な技術の理解と習得への基礎固めとします。この日の講習終了時までに「基礎検定受験に見合う走行技術と知識」を講師が見極め、翌日の検定受験者を確定させます。

・リアル講習の第2会期(2日間)の2日目:
前日に検定受験を指示された受講者については規定の基礎検定を実施します。その他の一般受講者については、前日に引き続き課題解決に向けて実習を積み重ねます。


<参考動画>二段階右折誘導でのポイント

(10) リアル講習会(第1会期)の想定スケジュール
※ 気象状況や受講者の多寡などにより、内容と時間配分は予告なく変更します。

■ 10/16(水)=1日目 ※日出5:49/日没16:50
07:00-07:15 集合・到着順に自転車点検 ※実走準備を整えて集合のこと
07:30-07:45 オリエンテーリング
07:45-09:00 実技:ブリーフィング(講師デモ後に受講者実演 ※事前学習必須)
09:00-10:30 座学:交通法規の理解と応用、サイクリングガイドの技術
10:30-11:30 実技:サイクリングツアー体験(講師引率)
11:30-12:30 休憩:昼食(※実費で弁当手配予定)
12:30-13:30 実技:技術講習(直進,加速,減速,片手走行,振り返り,ハンドサイン)
13:30-14:30 実技:サイクリングガイド走行-1(受講者が交代で引率)
14:30-15:30 実技:サイクリングガイド走行-2(受講者が交代で引率)
15:30-16:30 実技:サイクリングガイド走行-3(受講者が交代で引率)
16:30-18:00 実技:タイヤチューブ交換(講師デモ後に受講者実演 ※事前学習必須)
18:00-18:30 質疑応答、諸連絡など:終了後解散

■ 10/17(木)=2日目 ※日出5:50/日没16:49
07:00-07:15 集合 ※実走準備を整えて集合すること
07:15-08:30 ブリーフィング(受講者実演)
08:30-09:30 実技:サイクリングガイド走行-4(受講者が交代で引率)
09:30-10:30 実技:サイクリングガイド走行-5(受講者が交代で引率)
10:30-11:30 実技:サイクリングガイド走行-6(受講者が交代で引率)
11:30-12:30 休憩:昼食(※実費で弁当手配予定)
12:30-13:30 実技:サイクリングガイド走行-7(受講者が交代で引率)
13:30-14:30 実技:サイクリングガイド走行-8(受講者が交代で引率)
14:30-15:30 実技:サイクリングガイド走行-9(受講者が交代で引率)
15:30-16:30 実技:サイクリングガイド走行-10(受講者が交代で引率)
16:30-17:45 実技:メンテナンス タイヤチューブ交換(受講者実演 ※事前学習必須)
17:45-18:00 質疑応答、諸連絡など:終了後解散

※第2会期のスケジュールは受講者のみに開示します。

(11) 主任講師:
・渋井 亮太郎:JCGA技術委員/マスターサイクリングガイド、JCA公認サイクリングガイド普及員
・石塚 裕也:JCGA技術委員/マスターサイクリングガイド、北海道知事認定アドベンチャートラベルガイド

(12) 受講資格および要件:以下の(a)〜(i)を概ね満たすこと

(a) 年齢:2024年9月1日時点で満20歳以上〜65歳未満(※年齢上限は新規入会者のみ。既会員は年齢制限なし)

(b) JCGA会員規約に同意の上、受講申込をもってJCGA賛助会員(※基礎検定受験者はJCGA一般会員)となり、講習会以降もJCGA登録サイクリングガイドとして活動する意思がある。

(c) 申込時に指定された個人情報の提供に同意し、登録・申込書式の記載事項に虚偽が一切ない。

(d) 誓約書への本人署名をもって記載事項すべてに同意し、契約上の責任を負う。

(e) 自動二輪または普通自動車以上の運転免許保有者であり、常識的な道路交通感覚を身につけている。

(f) サイクリングの技術と経験 ※引率走行実習で自ら先導する受講者は本項を必須とします。
・一般公道で100km以上の距離を7時間程度(※休憩含むトータル)で無理なく単独走行できる技術と経験、体力を備えている。
・5人以上での集団サイクリング経験が相当数ある。※一般公道。レースや大型のサイクリングイベント等は除外。
・自転車のタイヤチューブ交換と輪行等での組みばらし作業の経験があり、単独で完遂できる。

(g) 適切に整備されたスポーツサイクルを講習会に持参できる。:ロードバイク・クロスバイク等のオンロード向けバイクで、できるだけ前傾姿勢が緩いセッティングが望ましい。前照灯/反射板/ベルなどの法定装備は必須。※本講習についてはE-BIKE不可。

(h) ヘルメット、グローブ、サイクルウェア、アイウェア(クリアレンズ・眼鏡可)、飲料ボトル、専用レインウェア等、サイクリングガイドにふさわしい装備一式を持参できる。

(i) パンク修理や応急整備のための工具一式。

※なお、(g)(h)(i)についてはサイクリングフロンティアのレンタル機材も利用可能。(※有料・事前の電話確認と予約が必須)

(13) JCGAサイクリングガイド基礎検定について
・基礎検定を受験できるのは、公道引率、ブリーフィング、チューブ交換の実技レベルが基準以上にあるなど規定の条件に照らし、検定前日までに講師が受験を許可した参加者のみです。また検定当日でも、検定受験に相応しくない状況にあると講師が判断した場合は、受験許可を取り消します。
・事前連絡なく遅刻した者については、当該試験への途中参加を認めません。
・引率走行試験中に規定の中止事項(コース逸脱、被引率者ロストなど)が生じた場合、原則的にはその時点で試験終了を宣言し、検定員の引率によって発着点に帰ります。
・認定基準に達した試験科目については、その後1年間の再受験を免除します。例:筆記試験の二項目共に90%以上を達成しながら引率走行試験が基準以下だった場合、1年以内の再受験であれば筆記試験は免除され、引率走行試験のみとなります。

<参考>「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」の認定基準
(1) 引率に必要な交通法規筆記試験:得点率=90%以上
(2) 引率走行実務に関する基礎知識筆記試験:得点率=90%以上
(3) 引率走行試験:得点率=70%以上
(4) 適正評価:A・B・C 評価中のA(技術、受講態度、言動等から総合的に判断)


「JCGA公認サイクリングガイド ベーシック」認定登録者は、写真のJCGAオフィシャルポロジャージが支給され、着用が認められます。

以上です。